などと思いつつ机を整理していたら、まだ息子が生まれる前に書いた子ども向けの創作話の原稿が出てきた。
未だ見ぬ「自分の子どもに読んでもらおうと、書いたのだが、なぜか女の子向け。僕には、女の子がいないし、息子も中学2年になろうとしており、ラグビー部で鍛えられつつあり首は太く胸板も厚くなり始め、ちょっと恐怖を感じるときもある。読んでもらう機会を逸してしまった。恥ずかしながら、とここで少しずつ発表(不連続連載)。
ひねくれゆうちゃんの赤いかさ 1
ひねくれゆうちゃんは、、本当はゆうこという名前なのですが、なぜそうよばれているかというと、まだ5さいのくせにピーマンとニンジンが大好きだからです。
ね、とってもひねくれでしょ。
ゆうちゃんは雨ふりも大好きです。 雨ふりがつづくとようちえんのお友だちはみんな、
「雨ふりはいやねぇ」
とまるでお母さんのような顔をして言います。
でもゆうちゃんは
「そんなことないよ。雨ふりって楽しいよ。雨つぶがほっぺたにぽつんとあたると気持ちいいよ。」
といいかえすのです。
お友だちはまたまたいいかえします。
「雨ふりだとさ、うんどう会や遠足がちゅうしになるじゃん。やっぱりやだよ」
けれどゆうちゃんも、またまたまたいいかえします。
「雨ふりだって運動会はできるよ。地面がつるつるして、いつもよりおもしろくなるかもしれないよ」
もし、園長先生も雨ふりが好きだったら、うんどう会や遠足はちゅうしにならないはずです。中止になるのは雨のせいではなく、それをきらいな園長先生のせいなのです。
・・・・・・・・雨ふりをワルモノにしたらかわいそう。
ひねくれゆうちゃんはいつもそう思うのです。 (つづく)
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