2011年2月27日日曜日

雲の上で想ったこと

 2月24日、25日と広島へ出張。

東京方面から、広島というと飛行機か新幹線か迷うところであるけれど、昼まで東京で仕事をし、16時前には広島入りして打ち合わせという予定だったので、必然的に空路ということになる。よほどの飛行機嫌いでないかぎりこの選択が正しい。

 それに、僕は高いところはからきしダメだけれど(観覧車にも乗れない、たぶんスカイツリーも一生展望台には近寄らないだろう)、飛行機は全然だいじょうぶ、というか窓から外を眺めるのがことのほか好きなのだ(揺れたりするとすぐに家族への遺書を書こうと思ってしまう臆病者だけど)。 

 運よく窓側の席が取れた。シートベル着用のサインが消えた頃から、ボーっと窓の外を眺めていた。あきない。雲の上の風景っていつでも人の心を平穏にやさしくする。地上が厚い雲に覆われているときや、雨降りでないと雲の上の風景は見られない。快晴ではいけない。皮肉といえば皮肉。だからよけい得した気分になるのか。

東京から広島へ

ふいに、昨年12月初旬に他界した父を思い出した。半年間入院の末、元気な状態で自宅のベッドに戻ることがかなわなかった。その父が、よく「飛行機に乗って、どこでもいいから旅をしたいなあ」と言っていたことを。

父も、この景色が見たかったのだろう。やさしい気持ちになりたかったのだろう。

父はまだこの雲の上にはいないはずだ。今日も曇り空の下、世話になった人たちの様子を伺いに、あちこちぶらぶらしているに違いない。
広島から東京へ
 
母は、12年前に亡くなった。母と父がこの天上にいるのだ、と思えるようになったとき、機内から見る雲の上のこの光景もまた違ったものに思えてくるのだろうか。

2011年2月23日水曜日

「すぐに忘れられちゃうんですよねえ」

 「すぐに忘れられちゃうんですよねえ」とその彼女が言った。
 職場における仕事の話だ。彼女は、僕より多分20歳以上年下の同業者。僕と同世代の上司に対する、まあよくある愚痴。
 いろいろと報告をして”考えておこう”と返事をもらっても、一向に指示が出てこない、ということらしい。
 僕は、「そうだねえ、色々な仕事抱えているだろうからねえ。俺も、なんでも忘れちゃう。だから、なるべく覚えているうちに、すぐに動くようにしているのだけれど。放っておくと、自分たちの時間の流れだと、すぐに1ヵ月2ヵ月たっちゃうからね」とこたえた。
 異論はあった。-そんなの昔からいっしょ。だから、何度もしつこくこたえを求め続ける。そして、ダメとはっきりいわれなければ、もう動いてしまう。そうしてはじめて、上司は本気になるのだから・・・-たぶん、一言では、上手く伝わらないと思ったので「まあ、自分のことも含めてとにかくすぐに動くしかないね」とだけ言った。
 「忘れられちゃう」ほうが仕事はしやすいときもあるんだよ。
 とにかく、フットワークだ。そして「打つべし、打つべし、打つべし」と帰りの電車の中で彼女に言いたくてもなぜか言えなかったことを心の中で反芻していたら、なぜか僕自身、元気が出てきた。うん、明日のために!
 ああ、これも、忘れちゃうかなあ。


ひねくれゆうちゃんの赤いかさ 4

 「おみやげといえばね、ゆうちゃんに会いたくなったのは、そのおみやげのせいなんだよ」とおばあちゃん。
 「え。なになに?」
 ゆうちゃんはドキドキして、おもわず電話に思いっきりくちびるをくっつけてさけんでしまいました。
 「ゆうちゃん、そんなに大きな声をだしたらみみがこわれてしまうよ。あのね、とってもいいものをデパートで見つけたんだよ。それを見つけたら、つい買ってしまってねえ。ゆうちゃんがとてもよろこびそうなものだったから」
 「ねぇ、ねぇ、ねぇ、おばあちゃん。なーに、それ、はやく言ってよ」
 ゆうちゃんのくちびるはますます電話にくっついていきます。
 「あのね、とってもかわいい赤いかさなんだよ。ピーマンとニンジンの絵がかいてあるの。おばあちゃんはそれをゆうちゃんにプレゼントしたくてね」
 おばあちゃんは、ゆうちゃんが電話に口をくっつけて大声を出すのをけいかいして、受話器からみみをとおざけて話しました。
 ぎゃくに、ゆうちゃんはうれしさのあまり、何もしゃべることができなくなってしまいました。
 「ねえ、ゆうちゃん。きこえてる?どうしたの?」
 おばあちゃんは、心配になってたずねました。
 「バンザーイ!!!」
 ゆうちゃんはありったけの大声を出してさけびました。
 おかげでおばあちゃんの右耳は、そのつぎの日までよく聞こえないほどでした。
                                  (つづく )

2011年2月20日日曜日

佐野眞一さんの言葉と「団塊世代」の可能性

朝日新聞読書欄・佐野眞一氏の『本を開けば』が面白い。今朝は森達也さんの『A3』を紹介していた。
「ノンフィクションを一言で定義すれば、つい本当だと思ってしまう、テレビやインターネットで日々押し寄せてくる情報について、事実を丹念に掘り起こし、実は何も知らなかったことを読者に気づかせる文芸」という。けだし正論。
「森達也は、あなたは本当にオウムを知っているのですか、もっとあからさまに言えば、死刑判決が出た麻原を”吊るして”終わりにしてしまって本当にいいんですか、と執拗にと問いかけている」と。
「麻原がメロン好きだいうことまで報じたメディアが、今ではオウムに対し完全に口を閉ざしているのはおかしくないか」と批判。
そして、「オウムに対して騒ぐだけ騒いで、深刻に考えざるを得ない局面になるとスルーする。連合赤軍に関し見てみぬふりをしてきた同世代の私にはこうした社会風土を作ることに加担したのではないか、という思いがある。傷口を開けられるようで、読むのが辛かった」と語る。
団塊の世代がもう一度社会のムーヴメントをつくりうるとすれば、こういう反省から立った発想を持つことではないか、とその世代をちょっぴり批判してしまうことがある僕が、まじめに考えた。
 加藤仁さんに吹っかけたら、どういっただろう。ああ、酒飲みながら語り合いたい。



ひねくれゆうちゃんの赤いかさ 3

 そんなゆうちゃんに、6月のある日、とびきりのニュースがとびこんできました。
 プルルルル・・・・・・・・プルルルル・・・・・・・・
 ゆうちゃんが一人おるすばんをしていると、いきなり電話がなりだしました。電話はいつでも、とつぜんにかかってくるものなのですが、ゆうちゃんはいっしゅん、どきんとして受話器に手をかけました。
「もしもし、おばあちゃんだよ」
 山形のおばあちゃんからの電話でした。
「なぁんだ、おばあちゃんか」
 ゆうちゃんは、ほっとしてそう言いました。
「おばあちゃんか、だなんて、ゆうちゃんおばあちゃんからの電話でがっかりかい?」
「ううん、だぁいすきだよ。ねぇねぇ、おばあちゃん、元気?」
 ゆうちゃんは山形のおばあちゃんのことが本当に大好きなのです。
 とってもやさしくて、いつも東京のゆうちゃんの家にくるときには、とびっきりのプレゼントを持ってきてくれます。
「おばあちゃんは元気、元気。そろそろ、ゆうちゃんのお顔が見たくなってね。東京に行こうと思ってるの」
 おばあちゃんは、いつものやさしい声でそういいました。
ゆうちゃんは受話器のすぐ向こう側におばあちゃんのにこにことした笑顔が見えるような気がしました。
「わぁーい。ゆうこ、うれしいなあ。ねえねえ、おばあちゃん。この前もってきてくれたサクランボ、とてもおいしかったよ」
「なんだか、おみやげのさいそくをされているみたいだねえ」
おばあちゃんは、きげんのよいときの声で話します。   (つづく)

2011年2月19日土曜日

加藤登紀子さんとエディット=ピアフな夜

 自由ヶ丘に夫婦で買い物に出かけ、「ケチャップ」というお店で昼食。僕はパスタと妻がピザ。パスタは生めん。生めんのパスタと言えば、昔よく食べた代々木の「孔雀の舌」が美味しかったなあ。二日酔いの日に食べる、独特のカルボナーラの味はいまだに僕の味覚中枢に貼りついている。今は人形町に店が移転したらしい。

 ピザは3種類のチーズがのったシンプルなもの。ブルーチーズがポイント、美味しかった。

  モッツァレラとブロッコリーの生パスタトマトソース           3種チーズのピッツァ

夜は、六本木「スイートベイジル」で加藤登紀子さんのライブ。バックにジャズピアニストの島健という豪華な組み合わせ。二組のご夫婦と会場で待ち合わせ。 僕だけは一人。

 普段の登紀子さんのコンサートとちょっと味付けが違う、シャンソンを中心にそのときに登紀子さんが「歌いたいものをきっぱり歌う」ライブ。今夜は、彼女が愛するエディット=ピアフの物語が中心に添えられていた。 

 エディット=ピアフの作品「愛の讃歌」「バラ色の人生」、そして、登紀子さんがピアフに捧げたオリジナル「名前も知らないあの人へ」「ペール・ラシェーズ」。

 「名前も知らないあの人へ」はピアフが18歳のときに亡くした娘のことを思う夜のことを歌った。「ペール・ラシェーズ」はピアフと2歳で死んでしまった娘のマルセルが眠っているパリ郊外の墓地、パリ・コミューンに蜂起した市民兵士たちが多く殺された場所でもある。

 素晴らしい4曲だった。人生を感じた。生きる力を感じた。命を感じた。鳥肌がたちどおし、圧倒された2時間だった。

 よし、ピザとか食ってるだけでなく、今度は妻と一緒にコンサートへ行こう、と一瞬思う。

2011年2月15日火曜日

ウソつかない道具はなーに

 大宮駅のすぐそば、「弁慶」という路地を少し入った縄のれんの店にS君とふらりと入る。気風のよさそうなマスターとマスターのお母さんと思われる二人が店内を切り盛りしていた。

 そして、カウンターの奥には、二人の子どもが寄り添って仲良く遊んでいる。マスターの娘と息子らしい.
小学校2年生のお姉ちゃんと4歳の弟だという。二人ともとても人懐っこくて可愛い。都会の店ではちょっと珍しい光景。

 なんか、離島の居酒屋に行ったような気分になった。沖縄の小さな焼き鳥屋さんなどには、店の中で小さな子どもが普通に遊んでいることが多い。家族で訪れたりすると、子ども同士すぐに仲良くなり、親たちだけで食事ができてしまう。

 「弁慶」のふたりの子どもも同じ、お父さんとおばあちゃんに注意されながらも、じょじょに二人は我々の方にちょっかいを出しに来る。



 お姉ちゃんが、僕たちにクイズを出してくれるという。弟くんはその答えを言いたくてしょうがなく、お姉ちゃんに許しを乞うている。お姉ちゃんは、こっちのおじさん(S君)には言ってもいいけど、あっちのおじさんは絶対ダメ、などといっている。差別だ。弟くんは、僕のほうをいたずらな目で見ながら、嬉しそうにS君に耳打ちをしている。

 「わかったら手を上げて答えてください!」とお姉ちゃん。
 「ハーイ」僕。

 クイズの内容。
 1減っても減ってもなくならないもの、なーんだ。
 2固くて食べられない果物、なーんだ。
 3母には会えないけどママには2回会える、なーんだ。
 4ウソをつかないお母さんがよく使う道具、なーんだ。
 5すぐ怒る虫、なーんだ。

 2以外、正解した。
 皆様も一緒にお考えください。
 (答えは明日以降)

 7時ごろ仕事帰りと思しき、やさしそうなお母さんが店に迎えに来て、二人はとても幸せそうな表情で僕らとハイタッチをして帰っていった。



 僕らには誰も迎えは来なかったけれど、とてもあたたかな気持ちになって僕らも店を出て大宮駅に向かった。

2011年2月14日月曜日

キックキックトントン

 たしか天気予報にはなかったはず。午後6時ごろから東京地方もしずかにふっていた雨がひらりひらりと雪に変わり、7時からはバサバサとしっかり積もりまっせという迫力のある降雪となった。


 「猫のひたい」の我が家のベランダもこんな感じ     駐車場もすっかり雪国

 僕は戌年なので、雪が降ってくると心がときめく。今夜のような、予期せぬ雪は尻尾があったらちぎれるくらい振ってしまうだろう。
 雪はいい。普段でこぼこした場所をきちんと平らにしてくれる。気持ちいい。大好きな、宮沢賢治の『雪渡り」の一説。


 「・・・・・四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキツクキツクキツク、野原に出ました。」
 「こんな面白い日が、またとあるでせうか。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄も行けるのです。平らなことはまるで一枚の板の上のやうです。そしてそれがたくさんの小さな小さな鏡のやうにきらきらいきらきら光るのです。」
 森に入っていった四郎とかん子は。白狐に出会い仲良くなり一緒に踊りだします。
 「キツク、キツク、トントン。キツク、キツク、トントン。」     
  この賢治の擬音、たまらない。
  どんな町中にいても、雪が一面を白く覆いつくすとホント、狐が出てもおかしくないような気がするのだ。
 けれど今日は、電車を降りたら狐ではなく、尊敬する映画作家・想田和弘監督の『選挙』に登場する山さん見たいな人に出会ってこれはこれでシュール。新風に吹かれて風邪ひくなよ。


ネズミ男の後ろ姿みたいではある。




ひねくれゆうちゃんの赤いかさ 2 

 ゆうちゃんの夢は、まっ赤なかさをさして、雨のまちを歩くこと。それをくるくる回しながら、水たまりのなかでも元気よく、スキップをして歩くのです。

 ようち園の道のりだって、どんなに楽しくなることでしょう。

 でもお母さんは、ゆうちゃんが小学校に入学するまではがまんしなさいと言いいます。

 歩くさきがよく見えなくなってしまうし、かさのふちが目に入ってしまうかもしれない。

 レインコートさえあれば、ぜんぜんだいじょうぶ。だから、小学校に入ったらかさをかってくれると言うのです。

 ゆうちゃんが小学校一年生になるまで、あと一年かかります。これから夏が来てプールや海に行って、秋になっておイモほりをして、冬になって雪がふったら、雪だるまをつくって・・・・・・。

 それでもまだまだ一年はたちません。なんて気の遠くなるような長い時間なのでしょう。

 だからゆうちゃんは、雨ふりの朝はきまって、

「ねえ、お母さん。今日はかさをさして出かけていいでしょう。ねえってば」

 とねだります。

 けれどもお母さんは、いつでも

「ゆうちゃんにかさはまだ早いわね。なれていないととてもあぶないんだから。それに風がふいてきたら、ゆうちゃんなんて、かさといっしょにふきとばされてしまうかもしれないんだから」

ときっぱり言うのです。

 そしておまけに、

「あんまりわがまま言うと、今日のカレーはにんじんぬきよ」

なんてつけくわえるのです。

 ゆうちゃんは、かさのさしかたなら、もう頭の中でなんどでもれんしゅうしているので、目の前が見えなくなるようなことなんてない、 というじしんがたっぷりあります。それに、万が一風にふきとばされたって、それはそれですてきじゃないですか。

 かさといっしょに空をとんでいくなんて、メアリーポピンズみたいで、ワクワクします。

 だから、ますますかさをさして歩きたいという気持ちが強くなってくるのです。

 でも、にんじんぬきのカレーはこまります。

 ゆうちゃんはしかたなく、レインコートをきて雨の町にでかけます。

 「ちぇっ、おかあさんのわからずや」

 ゆうちゃんは口をとがらせながら、レインコートのフードをまぶかにかぶって、雨のまちを歩くのです。

                                                      (つづく)

2011年2月13日日曜日

ブログ復活(しようかな)

このところ、ツイッターの140字の世界に引き込まれてしまってブログを更新してこなかった。やっぱり140字はさえずりで、ちょっとつぶやきたいことがあるときはブログもいいかな、ということでブログを復活(しようかな)。ブログ用に書きためたものがあるので、遡ってアップするかもしれません。

 などと思いつつ机を整理していたら、まだ息子が生まれる前に書いた子ども向けの創作話の原稿が出てきた。




 未だ見ぬ「自分の子どもに読んでもらおうと、書いたのだが、なぜか女の子向け。僕には、女の子がいないし、息子も中学2年になろうとしており、ラグビー部で鍛えられつつあり首は太く胸板も厚くなり始め、ちょっと恐怖を感じるときもある。読んでもらう機会を逸してしまった。恥ずかしながら、とここで少しずつ発表(不連続連載)。



ひねくれゆうちゃんの赤いかさ 1

 ひねくれゆうちゃんは、、本当はゆうこという名前なのですが、なぜそうよばれているかというと、まだ5さいのくせにピーマンとニンジンが大好きだからです。 

 ね、とってもひねくれでしょ。  

 ゆうちゃんは雨ふりも大好きです。 雨ふりがつづくとようちえんのお友だちはみんな、

 「雨ふりはいやねぇ」      

 とまるでお母さんのような顔をして言います。

 でもゆうちゃんは

「そんなことないよ。雨ふりって楽しいよ。雨つぶがほっぺたにぽつんとあたると気持ちいいよ。」

といいかえすのです。

 お友だちはまたまたいいかえします。

「雨ふりだとさ、うんどう会や遠足がちゅうしになるじゃん。やっぱりやだよ」

 けれどゆうちゃんも、またまたまたいいかえします。

 「雨ふりだって運動会はできるよ。地面がつるつるして、いつもよりおもしろくなるかもしれないよ」

 もし、園長先生も雨ふりが好きだったら、うんどう会や遠足はちゅうしにならないはずです。中止になるのは雨のせいではなく、それをきらいな園長先生のせいなのです。

 ・・・・・・・・雨ふりをワルモノにしたらかわいそう。

 ひねくれゆうちゃんはいつもそう思うのです。              (つづく)

  



2010年1月11日月曜日

ユニクロ兄さん!

 息子と渋谷の百貨店。エレベーターの中で、息子と同じダウンジャケットを着た中学2年生くらいの少年を発見。「おお、ユニクロ兄さんがいるぞ」と息子に耳打ち。昨年の秋、日吉のユニクロで妻が購入したもの。
 息子、なんとなく嬉しそう。
 「友達にも、同じの着ている子が何人かいるよ」とのこと。ユニクロ、儲かるわけだ。

 その後、近所の商店街を歩いていると、、これまた息子がダウンの下に来ているものと全く同じユニクロ製のセーターを着ているおじさん発見。「お、今度はユニクロ父さんじゃないか。お前、ダウン脱いで、ユニクロ父さん! 会いたかったよお! なんて声かけてみたら」と僕。
 息子、大ウケ。

 僕の子供の頃は、母親にバーゲンで買ってもらった、つまり明らかにお得ですよ、という洋服を着せられ、それと同じものを着た友達に出会ってしまったら、お互い赤面、「これもう学校に来ていくのいやだよ」なんて文句を言ったものだが。

 たぶん、胸に"UNIQLO"なんてロゴが入っていたらだめなんだろうな。ブランド品を持つのとは、正反対。
 
 話題の海外の低価格ブランド、H&M、ZARA、TOPSHOP、あと、フォーエバー21か、そういうのともなんかちょっと違う。

 ノンブランドというブランドを生活に根付かした、というか標準化に成功したというか...。新商品を次々と出し続けることも大事なんでしょうね。結局、企画力の勝負か。
 

2009年12月27日日曜日

賞状とハート

 昨日の朝の食卓、愚息が「そうだ、あれどうしたっけ!」と突然叫ぶ。
 「何のことだ」「あれだよ、ボクの賞状、昨日もらってきたやつ」
 「なにソレ、そんなこと昨日なにも言ってなかったじゃないか」妻と僕と同時にこたえる。

 夏休みの研究発表が評価されたとのことで、市の教育委員会のナントカカントカという部門で表彰されたという。その賞状を冬休み前の朝会で校長先生から手渡されたとのこと。

 「お前、そういうことなんで早く言わないんだ、それで賞状まで無くなっちゃたって、いったい何やってんの?」
 「だって、帰ってきたとき誰もいなかったし、あとはそのこと忘れちゃって、、、ああ、どこにやっちゃったんだろ?」頭をかかえる愚息。

 立派な賞状をもらえてとても嬉しかったという。でも、ソレをどこかに置き忘れてしまったらしい。
 「ほんと、お前はアホだなあ」と僕。うなだれる愚息。

 本来なら、"よかったねえ" "うん、頑張ってよかった"みたいな、にこやかな会話が飛び交うあたたかなクリスマスの夕餉、という時間を持てたはずなのに、結局、逆に叱られている愚息。怒っているこちらも、とてもむなしい。

 そんな大事なもの普通忘れるかねえ、と思ってみて我が身を振り返れば、思い返されること、それは小学一年生の登校初日の話。
 大きなランドセルに真新しい国語算数理科社会、すべての科目の教科書・ノートを詰め込んで、母に「がんばってね」かなんか言われつつ学校へ。
 午後、元気よく帰宅。母に「どうだった学校? 楽しかった?」と聞かれ、ひとこと「普通」とこたえる僕(わが愚息と一緒)。
 そして、ランドセルの中を見て母親がびっくり。「あらやだ、中身がからっぽじゃない」

 往きは中身ぎっしり、帰りはからっぽのランドセルを背負って帰ってきた息子に「あんた、教科書とか筆箱は?」と問いただす。息子は、ぼんやり「あ、忘れた」 ...
 それを聞くや否やランドセルを手に、全速力で学校へ向かって走り出していった母親。放課後の1年2組の教室。ぽつりと担任の先生が教壇に座っていた。
 「ああ、〇〇君のお母さん。いらっしゃると思っていましたよ。〇〇君、教科書全部机の中に入れたまま帰っちゃって、私も長い間教師やってますけれど、こんなの初めて。うふふ」 

 教科書類が再び詰め込まれたピカピカのランドセルをぶら下げて帰ってきた母に、当然こっぴどく叱られた。    
 「顔から火が出たわよ。お母さん、今までこれほど恥ずかしい思いをしたことなかったんだから」その後、僕が忘れ物をするたびに、母はこの逸話を披露した。

 この親にして、この子ありなのだ。納得するしかない。

 下駄箱のところに置き忘れたのかも知れない、と半泣きの息子。冬休み中ではあったけれど、運よく当直の先生に連絡がついて、さっそく母子で学校へ。

 賞状は、愚息の机の中に保管されておりました。
 二日がかりで、めでたく我が家に到着。よかった、よかった。

 賞状を手にして、息子がイの一番に言ったこと。「ねえお父さん、ここよく見て」と、文章を囲んでいる飾り罫、不死鳥みたいな鳥の尾の模様の部分を示す。
 「ここにハートの文字が隠されているんだよ」
 よく見ると確かに、絵の中に肉眼では分からぬほどの大きさで、「ハート」と記されている。賞状メーカーの遊び心か。

 「よく見つけたな」
 「〇〇君のお兄ちゃんが知ってたんだ。」
 「これはすごいぞ、息子。大発見なのだ」
 「ね、すごいでしょ。ああ賞状見つかってよかった」

 バカボンとバカボンのパパの会話みたいになってしまっていたのだが、これでいいのだ。

 真ん中の花の隣に、よく見ると「ハート」の文字が。2箇所発見。さらに花の中にハートマークの隠れキャラもありました。

2009年12月24日木曜日

レピドールのクリスマスケーキ


 クリスマスイブ。

 ケーキは毎年・田園調布「レピドール」 の17センチのデコレーション。
 家族全員ここのクリスマスケーキ、大好き。

ホワイトチョコレートなどで作られたデコレーションも美味。こちらは愚息が全部たいらげる。


 「レピドール」は2階に喫茶ルームも併設、絵本作家の葉祥明さんがよく打ち合わせ場所として指定される。
午後の喫茶ルームは、近隣のおば様方で溢れかえっていて、女性客度97パーセント。僕などは異分子である。

 こういう場所は慣れていないので、背中がむずむずしてしまう。紅茶なぞを啜りながら葉さんを待つ間、資料に目を通してもなかなか集中できず、ついきょろきょろと周りを盗み見みして、怪し度を高めたりしていた。
 赤羽の居酒屋なら大丈夫なのだけれど。

 もう7~8年になるだろうか。ちょうどクリスマス前の時期、レジのところでケーキを予約する人が後を絶たない状況を目にした。会社帰りの男性も多く、今年もお願いね、という感じで名前・電話番号などを告げていた。
 それでは、ということで僕もなんとなく一番小さいのを予約したのが最初。
 クリスマスイブの夜に、お店でケーキを受け取りぶら下げて家路に着くのは、少し照れくさくもあり、また「父ちゃん」という感じで、嬉しくもある。
 とにかくスポンジケーキ、クリームともに絶妙のコンビネーション。妻、一口食べて「おーいしーい!」と、毎年倒れそうになる。倒れそうになりながらも、8カウントで復活し、一人で2分の1をぺろり。

 
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2009年12月21日月曜日

加藤仁さんが天国へいってしまった

  ノンフィクション作家の加藤仁さんが、12月18日に亡くなった。

 「僕がモノ書いているうちはさあ、七十になっても八十になっても、こうやって月一回ぐらいは一緒に飲もうよ、つきあえよ」と言ってくれてた仁さんが。

  早すぎるよ、最後に飲んだの8月だったじゃないですか。

  次の作品を楽しみにしていたのに。恩返ししなければならないことがたくさんあったのに。早すぎますよ。

 「オイ、君はそんな顔するんじゃない」といういつもの言葉が聞こえてきた。
 「そんな顔になります。加藤さん、やっぱり早すぎる」

 葬儀の帰り、車窓からこの冬一番の美しい富士山の夕景を見る。


2009年9月25日金曜日

発作的朝食日記9月25日7時14分


ご飯(ゆかり・しらす干し)、味の開き、豆腐の味噌汁、漬物


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2009年9月24日木曜日

発作的朝食日記9月24日7時22分

 トースト・目玉焼き・ハムエッグ

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2009年9月21日月曜日

発作的朝食日記9月21日7時1分

ハムエッグ、さわら、生のり、漬物、梅干、チーズはんぺん、ご飯
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2009年9月18日金曜日

発作的朝食日記9月18日7時21分


クロクムッシュ風トースト、ウインナ、コンソメスープ、巨砲、オレンジジュース
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2009年9月17日木曜日

発作的朝食日記9月17日7時19分


ハムエッグ、ウインナ、プチトマト、生のり、油揚げの味噌汁、ご飯、巨砲、麦茶
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2009年9月15日火曜日

発作的朝食日記9月15日7時25分


チャーハン、りんご、麦茶
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豊橋では車窓から稲荷寿司を投げないように

 豊橋訪問。この土地は初訪問。もう何度も、たずねているような気がしていたので、不思議な気持ち。名古屋に向かう際、新幹線内で「ただいま豊橋駅を通過」の掲示をみて、「おお、そろそろ降りるまわし(確か名古屋弁で"準備"の意味)せな、あかんがね」と思うことが多く、なんとなく親しみがあったのかもしれない。

 でも、何度思い返しても初訪問。

 初訪問の新発見。
 なんどか、この地に足を踏み入れているS君が、帰りがけ、新幹線に乗る直前に「ちょっとお土産買ってきます」と在来線の駅構内の売店に走り出す。
 何だ、何だとついていく僕。

 「いやあ、これがホントうまいんっすよ」と天ぷらあん巻き「藤田屋」のスタンド売店へ。粒餡とともに、カスタードクリームが添えられ、クレープ状に小麦粉の皮が大巻きにまかれている。そのほかクリームチーズが添えられているものも。


"珍しくて美味しい"記された藤田屋の天ぷらあん巻き


 売店のお姉さまも「おいしいわよお」とニコニコ愛想がよい。つられて僕も、カスタードとクリームを一本ずつ購入。この二本だけでもかなりのボリューム。



 となりには、稲荷寿司「壷屋」の売店も。ここの店員さんもとても感じがよく、プリプリした稲荷寿司がウインドウ越しに僕を手招きしている。

となりで売っていた壷屋の「稲荷寿し」  

 
 「豊川稲荷のいなり寿司だからね、油揚げの味付けが最高よ」と言われ、そうか豊川稲荷ならホンモノだ、と今から考えるとどうしてそう思ったのかわからないけれども、妙に納得してしまい、一折購入。
 帰宅後妻と食す。これが美味い! 酢飯がぎっしり詰まっているので、二人一折で十分。酢の具合ちょうどよしっ! 油揚げ、とってもジューシーちょうどよしっ! 出発進行おっ!!  と思わず指差し確認。いなり寿司は駅弁の王道、本当は車内で食べたかった。さすれば魅力倍増、おもいたって一人旅に出たくなる。
 豊橋の人もこれを食べると、あまりの美味さにかなり興奮してしまうらしい。包み紙を見ると「空箱を車窓外にお捨てになることを御遠慮ください」の注意書きがあった。


                 




2009年9月14日月曜日

発作的朝食日記9月14日7時1分

ホットドッグ2本、野菜スープ、オレンジジュース

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2009年9月10日木曜日

発作的朝食日記9月10日7時21分


目玉焼き、厚切りハム、サラダ菜、三つ葉の味噌汁、しらす干し、ご飯、巨砲、緑茶、麦茶
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