2008年4月11日金曜日

備前西市駅の謎

 前回の出張で同行し、新幹線において悲しい体験をした"小さな不幸を呼ぶ男・T君”と岡山。 

 備前西市という駅で待ってます、ということだったのだけれど1時間に一本という宇野線の駅で、電車は発車したばかり。岡山駅からそう遠くなさそうなのでタクシーで備前西市駅に向かう。駅前へ、と行き先を告げると、運転手の反応が微妙。5~6分走ったところで「そろそろ駅だけど、どこに着ければいいんだい?」と問われる。「人と待ち合わせしているので、駅前へ行ってください」と言うと、「駅前ったってねえ」の返事。
 
 とにかく駅のそばと指示して、駅近くまできたらドライバー氏の態度もよく理解できた。「備前西市駅」はぽつんとホームだけが存在する無人駅で、駅舎と言えるようなものが見当たらない、したがって"駅前"と言ってもどこがそれだかよくわからない。改札口の前は普通の道路。「駅前で待ち合わせってお客さん、お連れの方は、いったいどこに立っておるんじゃろねえ」と言いつつ、運転手氏、駅の周りを一周。近くのコンビニの前で”小さな不幸を呼ぶ男T君”を発見。
 
 「ここしか立っていられる場所がなかったんですよ」とT君。 「まさかこんな小さな駅だとは思いませんでしたねえ、ハハハ」となぜかのんきに笑うT君ととりあえず、運転手さんに教わった「すわき後楽・中華そば」で昼食。
 
 醤油ラーメンに「ゲンコツおにぎり」をつける。打ち合わせ前に食べ過ぎてもいけないので「ゲンコツおにぎりって大きいのですか?」と聞くと「いいえ、こんな小さいです」と両手の人差し指と親指で小さな三角を作る店員さん。じゃあいただきますと注文して出てきたちまきのようなゲンコツおにぎりは、わりにボリュームあり。

「すわき」のとんこつスープの醤油ラーメン、ゲンコツおにぎりは梅ぼし入り

 岡山県内最大規模で、3月26日にオープンした書店「啓文社・岡山本店」へ。開店前に店長の太田垣専務と主任の高垣さんが東京の事務所までご挨拶に来ていただいた。

 ”しかけ”大好きと言う太田垣氏は、ネット書店に対するリアル書店ならではの魅力をこのお店で追求していきたいという。期待しております。開店時には、愚息の夢を送ってくれたP社・S社長等多くの出版関係者が訪れたとのこと。こういう個性的な郊外型書店と市街地の既存大手ナショナル書店、両方がいっぺんに元気が出てくれるととっても嬉しいのであります、出版社としては。

 その後、丸図善、紀伊国屋書店にもご挨拶。数年後、備前・岡山は全国でも指折りの読書県になる予感。

 

啓文社の高垣さん、 丸善の木山さん、その他のみなさん、いろいろありがとうございました。

 日帰り、新幹線で20時30分ごろ品川。今回はT君周辺には不幸なできごとおこらず。
 約束していたH出版のK君と品川で落ち合い大井町へ。「大衆酒場・大山」で情報交換会。
 情報といってもお互い大変だねえとチュウハイがぐいぐいと進む展開。結局、ガンバルシカナイネということで一件目終了。
  
 締めは、二坪ぐらいのジャズバー、マイルス・デイビスのポスターの下でジントニック。マイルスが流れる中、なぜかマリュグルー・ミラーをリクエスト。気持ちよくスィングしたのと若い店主の感じがよかったことは覚えているけれども、店名とか何を話したかは記憶なし。

なぜか大井町・東小路でバンザイするH出版K。マイルスの鋭い視線に参るす。

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