2008年5月23日金曜日

立食パーティのおじさんの生態について少し考える   standing up eating

昨晩は撃沈だったけれど、楽しく食べ、飲めた翌日の朝は気持ちよい。しっかりと朝食をとった後、開店時間まもない三省堂・名古屋タカシマヤ店へ。とっても元気のある書店さんです。ぼくも元気。

名古屋三省堂の石田さん、売れ行き好調を隠せないこの笑顔

 昼食は、S君と丸善書店近くの「鳥栄」。20年くらい前に初めて名古屋・丸善書店の方に連れてきてもらった店。定番のシンプル「鳥の塩焼き定食」をいただく。

 本当に久しぶり。10数年前、加藤登紀子さんと一緒に訪れて以来かも。そのとき、登紀子さんと歩道ですれ違うほぼ全員のおば様が、なんか近所の知り合うに会うがごとく「あらあ、どうも。お久しぶり」みたいに、会釈するのがちょっと可笑しく気持ちよい光景としてく記憶に残っております。

鳥栄の鳥塩焼き定食。美味しさのあまり手ぶれ。

 
 丸善名古屋店を始め、何軒か名古屋地区の書店にご挨拶したあと、東京に戻り18時から虎ノ門パストラルで業界の集まり。

 みごとにオジサンばかりの立食パーティ。
 昔は、この手の宴会と言えば乾杯の挨拶が終わるや否や寿司のコーナーに人々が群がり、最後はぱさぱさのサンドイッチ、チャーハンとか、伸びきったパスタの類が大量に残されるといった光景をよく目にしたけれど、このごろはそうでもない。

 当然寿司も出されるのだが、「寿司=ご馳走」とインプットされた世代が少なくなってきたせいか、出席者たちは砂糖に群がる蟻のように寿司コーナーに列を成すこともなく、料理は和洋、肉・魚・野菜それぞれまんべんなく減っていく。

 また、自分から料理には手を伸ばさずコンパニオンが持ってくるまで辛抱強く待つ人も増えた。 



 その昔、初めて立食パーティに参加し、多数のおじさんたちが目の色を変えてマグロの中トロに飛びかかっていく光景を目にし、ああ俺も大人の世界に入ったんだなあ、と感動にも似た思いをしたことがあったけれど、僕自身がそのおじさんの年代になった今では、そんなこともほとんどなくなった。
 今の若い人はかわいそうだなあ、などとしみじみ。

 パーティ終了後、パストラル近くの虎ノ門3丁目の『清水』。珍しい肴、旬の刺身をリーズナブルな値段で出してくれる店。虎ノ門のサラリーマンやOLで満席、みんな幸せな表情で酒を飲み、つまみを食らう。やっぱり東京に帰ってくるとホッとする。焼酎オンザロックをたっぷりと嬉しい気持ちで飲んで23時ごろ帰宅。

 「お土産ないよ」と家族に告げるや否や、ベッドに倒れこみ死んだように眠る。

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