2008年3月22日土曜日

海は究極のバリアフリーの世界

 東京ビッグサイトにて「ダイビングフェスティバル2008」。
 ダイビング機材、リゾート情報、ダイビングスクールなどのダイビングに関するあれこれを網羅した国内唯一のダイビングショー。毎年1月におこなわれていたけれど、今年は3月開催。真冬に開催されるよりは、この時期のほうが気分が盛りあがる。特に今日は、ゴールデンウィーク並みの陽気。

 息子は、移動水族館「アクアラバン」の"出前渚"みたいなコーナーでヒトデや、ネコザメに触る。ネコザメは、やっぱり鮫肌。ヒトデは裏返すとアサリを丸呑みし、食事中。ちょっとグロテスク。

 息子にとって今日のメインは「なぎさの工作教室」。流木などの海岸漂着物を使ってアクセサリーを作る。「NPO日本なぎさの美術協会」の会長さんのていねいな指導により、すてきなフォトスタンドを完成させました。

        まずは流木の選択から 会長さんの「自由な発想でね」というアドバイスにより流木を選ぶ

  
流木と貝殻によるすてきなフォトスタンドが完成

写真を飾るとこんな感じ

 
 ダイビングのCカードは10歳から取得可能。シュノーケリング暦は4年、去年もウェットスーツを身につけ石垣・白保の海を潜った。アオサンゴの白化現象をまのあたりにし、ショックを受けていた海中生物大好きの愚息。今年は、講習受けてダイバーになると張り切っておりました。


 僕は、日本最高齢のダイビングインストラクター・元俳優の椎名勝巳さん(74歳・東京ダイバーズ)のバリアフリー・ダイビングセミナーに参加。脳性まひや、脳梗塞などによる片麻痺、あるいは視覚障害などさまざまな障害を抱えつつも、海の魅力にとりつかれ潜り続けるダイバーたちと、それを支えるサポートダイバーとの貴重なトークセッションを拝聴しました。「サザエさん」の フネの声でもおなじみ女優の麻生美代子さん(なんと80歳!...見た目はとてもそうは見えないけど...)も、東京ダイバーズのメンバーで現役バリバリのダイバー。


 海中は誰にとっても、常に死と隣り合わせの厳しい自然であると同時に、地上では車椅子が必要な人にとっても自由に動き回ることができる究極のバリアフリーの世界。
 ダイビングが僕の生きる意味を変えた、という脳性まひの青年の言葉に涙。

0 件のコメント: